有明海の至宝『福岡有明のり』
『福岡有明のり』は、口どけの柔らかさと、濃厚な旨味、パリッと弾ける食感で、栄養も豊富。いずれも日本最大の干満差を誇る干潟と、多くの川から注がれる栄養。類まれな自然環境に恵まれて、今年も味の良い新海苔が出来上がった。
福岡県有明海沿岸で本格的なノリ養殖が始まったのは昭和20年代。今では大川市・柳川市・みやま市・大牟田市で約400軒の生産者がノリ養殖に携わる。年間生産数は約10億枚、生産額は約150億円で全国トップクラスである。
養殖方法も『支柱式』と呼ばれる有明海独特の方法で、海に立てた支柱にノリ網を吊り下げ、潮汐による水位の変化を利用して、1日に2回、ノリ網を海面から上げて干すことができる。これにより口どけ柔らかく味わい豊富な海苔になる他、病害の予防にも効果がある。
ノリ養殖は、毎年10月下旬〜11月上旬に、ノリの『種付け』からはじまる。ノリの収穫(摘採)は例年11月〜4月。その間、一期目の『秋芽網』と、二期目の『冷凍網』の二期作が行われる。秋芽網と冷凍網でそれぞれ一番摘み(初摘み)から始まり、秋芽網は四番摘み程度、冷凍網は十番摘み程度まで行われる。特に一番摘みのノリは、柔らかく味もいい格別の海苔として重宝される。
柳川は『柳川さげもん祭り』で賑わう季節。町めぐりに併せて、柳川市・みやま市・大牟田市の飲食店で催される『福岡有明のりフェア』に寄って、風味豊かな『福岡有明のり』を使った料理もぜひ堪能してほしい。