


販売店

魚力 福岡三越店
福岡市中央区天神2-1-1福岡三越地下2階

魚力 岩田屋本店
福岡市中央区天神2-5-35岩田屋本店地下1階

フードウェイ アイランドアイ照葉店
福岡市東区香椎照葉6-6-1 island eye 1F092-673-8877

フードウェイ 小戸店
福岡市西区小戸3-24-53092-892-1208

フードウェイ 野間大池店
福岡市南区柳河内1-2-2092-408-9855


『福岡有明あさり』とは
『福岡有明あさり』は、福岡県有明海産の天然アサリを信頼して購入できるよう、トレーサビリティを確保して販売されるアサリです。消費者のみなさまは、販売店の二次元コードを読み取ることで、流通履歴を簡単に確認できます。
福岡県有明海域は、筑後川や矢部川などから豊富な栄養が流れ込みます。そのエサをたくさん食べて育ったアサリは身が大きく、濃いうま味が特徴です。
『福岡有明あさり』は漁業者によってしっかり選別され、粒のそろったものが漁獲されます。漁獲後には専門の業者によってしっかりと砂抜きが行われ、消費者が手間をかけずにそのまま調理できる点が特徴です。
水温が上昇するとともに旬を迎えるため、有明海の旬は全国でも早くも2月末ごろから食べごろを迎え、新鮮なアサリを楽しむことができます。『福岡有明あさり』は、その卓越した風味と品質から、『福岡有明のり』に並ぶ新たな福岡の魅力として期待されています。


現場レポート
プリプリの身に濃厚な旨味を持つ
有明海の恵み、『福岡有明あさり』

福岡県南部が面する有明海。筑後川や矢部川など多くの川から水が注ぎ込むこの海は栄養分が豊富で多くの生物が育っている。中でもノリ養殖は盛んに行われている。
ノリに隠れがちだが、実はアサリの漁獲量も福岡は全国トップクラス。2019年には1100トンの漁獲量があり、その大半が有明海産。ちなみにこの年は全国3位だった。このことをより多くの人に知ってもらおうと、この海で獲れる質の高いおいしいアサリを『福岡有明あさり』として、この春からブランド化。一般的にアサリの旬は春といわれ、厳しい基準を満たしたおいしい『福岡有明あさり』が、福岡県内のスーパーや鮮魚店で販売される。さらに飲食店では『福岡有明あさり』を使ったメニューを期間限定で提供するフェアが開催される。

2025年2月上旬、今回のフェアに先立ち、有明海でアサリの生育状況などを調査するということで同行させてもらった。訪ねたのは柳川市の福岡県水産海洋技術センターの専門研究員の杉野浩二郎さん。有明海のアサリを長年見守ってきたベテラン研究員だ。さらに今回の調査に協力してくれたのが、アサリ漁師の田島聖さんと松藤秀親さん。

田嶋さんが操船して調査ポイントに停め、松藤さんが柄の長さ約10mのジョレンを使ってアサリを掘り出していく。海の底は見えないが、手に伝わる感触でアサリなどを掘り出し、調査用のバットに移す。それと同時に松藤さんは「砂泥」、「砂」などと砂地の状況を杉野さんに伝える。まさに息のあった3人のコンビネーションで調査は進んでいく。

その様子をひとしきり見ていたが、杉野さんと松藤さんの表情が浮かない。バットに広がる貝の中にアサリが少ないからだ。「シオフキ貝が多いですね」と杉野さん。シオフキ貝とは、アサリとともに有明海で多く獲れる2枚貝。味も悪くなく好んで食べる人もいるそうだが、砂抜きが難しく流通に乗らないらしい。「シオフキ貝が多いことは、決して悲観することではありません。それだけ貝にとって良い環境である証拠でもありますから」と杉野さん。次のポイントで松藤さんがすくい上げた中には、待望のアサリが入っていた。杉野さんは貝を開けて中を確認し「良いですね」とひと言。素人目にはわからないが、身の成長が良く、しっかりと身が詰まっているようだ。

今回の調査は塩塚川河口近くの港から約20分ほど移動した12地点で行われた。私たちが同行した船と同時に、別の船が別地点で調査。後日、杉野さんに調査を尋ねると、「今回の『福岡有明あさり』フェア用に獲る地点が決まりました」とのこと。さらに「アサリの身入りはバツグンにいいです」と明るい声で教えてくれた。冒頭でも触れたが、一般的にアサリの旬は春の3〜5月と言われる。しかし、有明海のアサリは2月中頃から5月上旬くらいまでが旬。すでにおいしいアサリが育っていたのだ。

この日獲れたアサリは福岡県水産海洋技術センターに持ち帰り、大きさ、重さ、質、身の詰まり方など、一つ一つ丁寧に規格検査された。通常よりも大きなアサリを選び出す選別機を用いて、平均殻長が3.3cm以上になるというという厳しい規格をクリアしたものだけが『福岡有明あさり』として出荷される。もちろん、殻の大きさだけでなく、中の身も大きく育っているので格別な味わいだ。「今年もおいしいアサリが獲れています。ぜひ、おいしい『福岡有明あさり』を食べてください」と杉野さん。

調査日には、『福岡有明あさり』などを加工販売する水産加工会社にもおじゃました。水槽には大量のアサリが入っている。たっぷりの海水を使って、丸1日かけて砂抜きをする。海水温もアサリが呼吸しやすい約12度に保たれている。こうして砂抜きを終えた後、袋詰めして出荷するという。そのため、『福岡有明あさり』はスーパーで購入した後に砂抜きする必要がなく、そのまま調理できる。
「柳川沖の有明海で育った『福岡有明あさり』は身がプリプリしていて、味が濃厚です」と水産加工会社社長も太鼓判を押してくれた。


福岡有明あさりレシピ
あさりのアヒージョ
- 【材 料(2人分)】
- ・あさり : 100g
- ・オリーブオイル : 1/2カップ
- ・つぼみ菜(半分に切る) : 2個
- ・マッシュルーム(半分に切る) : 4個
- ・にんにく(みじん切り) : 1片
- ・パセリ(みじん切り) : 適量
【作り方】
①小鍋にオリーブオイルを注ぎ、
あさり・つぼみ菜・マッシュルーム・にんにくを入れ、弱火にかける。
②温度が上がってきたらあさりや具材を箸で返しながら火を通す。
③あさりの口が開いたらパセリをちらす。
※バゲットをそえたり、残ったオイルはパスタや野菜炒めにつかうと◎
アクアパッツァ
- 【材 料(2人分)】
- ・あさり : 150g
- ・鯛(小) : 1尾
- ・ミニトマト(ヘタをとる) : 8個
- ・ケイパー : 8g
- ・ローズマリー : 1本
- ・オリーブオイル : 大さじ3
- ・白ワイン : 1/4カップ
- ・黒こしょう : 少々
- ・レモン(クシ形切) : 1/2個
【作り方】
①フライパンにオリーブオイルを入れて火にかけ、
鯛・あさり・ミニトマト・ケイパー・ローズマリーを並べる。
②白ワインをまわしかけて蓋をし、7~8分蒸し焼きにする。
③あさりの口が開けば、仕上げに黒こしょう・レモンのくし形を並べる。
蒸篭で作るあさりご飯
- 【材 料(2人分)】
- ・あさり : 150g
- ・白ご飯 : 300g
- ・玉葱(みじん切り) : 50g
- ・菜の花(小口切) : 2本
- ・薄口醤油 : 大さじ1
- ・バター : 15g
【作り方】
①蒸篭にクッキングシートをしき、白ご飯をひろげ、
玉葱・菜の花・あさりをちらし、薄口醤油をご飯の上にかける。
②蒸篭の蓋をして蒸気の上がった鍋にセットし、
7~8分あさりの口が開くまで蒸す。
③蒸しあがったらバターを入れて混ぜる。
※あさりを貝から外し、おにぎりにしても◎